華岡青洲の妻(増村保造,1967,日)

(ネタバレ含みます) 増村保造が撮った”嫁姑映画”(そんな言葉があるのなら)の白眉。観たのは二度目。最初に映画を観たあとに原作も読んだが、割合と原作に忠実にシナリオ化されていると感じた記憶がある。 有吉佐和子の原作を読んだ監督の増村保造は会社…

含羞のかなたに

「気恥ずかしい」というのは、もはや旧い世代の感覚のようだ。若い同僚と話していると、羞恥心とか含羞という言葉がまったくの死語になってしまったのではないかと感じることがある。あるいはそれはこちらの観察不足で、羞恥心を感じる対象がわれわれの世代…